アレルギー28品目の表示について
アレルギーとは・・・ アレルギーとは食品を摂取した際に人によって食物に含まれる特定のアレルゲン(たんぱく質)が、体内で異物と認識されて排除する為の機能が働くことにより過敏な反応状態を起こしその結果好ましくない症状に至る状態をいいます。
※場合によっては、意識消失や血圧低下や呼吸困難などアナフィラキシーショックを引き起こします。
アレルギーを含む物質は、表示義務(表示必須)のある「特定原材料」8品目と、表示が推奨されている「特定原材料に準ずるもの」20品目に分けられます。
特に、特定原材料の8品目のアレルゲンは、発症数、重篤な症状に到ることが多いものとして表示が義務化されています。
食品表示基準 義務8品目 | えび・かに・小麦・たまご・そば・乳・落花生(ピーナッツ)・くるみ
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食品表示基準 推奨20品目 | あわび・いか・いくら・オレンジ・カシューナッツ・キュウイフルーツ・牛肉・ごま・さけ・さば・大豆・豚肉・バナナ・鶏肉・もも・やまいも・りんご・ゼラチン・アーモンド・マカダミアナッツ |
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対象範囲・・・ 販売用又は営業用として供される容器包装された加工食品(酒精飲料を除く)
及び添加物に対して流通するすべての段階において表示が義務付けられています。
▶︎2分でわかる!「食物アレルギーの基本と覚え方」動画はこちら ※アレルギー表示の変更点“特定加工食品及びその拡大表記の廃止”何が変わったの・・・ アレルギー物質が含まれることが明白な食品に対して、アレルギー物質表記をしなくてもよいというルールが廃止されました。
例)マヨネーズ → マヨネーズ(卵を含む)
新制度としては・・・ アレルギー物質が含まれることが明白な場合でも新基準では省略不可。アレルギー物質名を必ず表記します。
代替表記例として
特定原材料 | 代替表記の例 | 代替表記の拡大表記の例 |
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卵 | タマゴ、たまご、玉子、エッグ | 厚焼き玉子 |
小麦 | こむぎ、コムギ | 小麦粉 |
えび | 海老、エビ | えび天ぷら |
かに | 蟹、カニ | カニしゅうまい |
そば | ソバ | そば粉 |
落花生 | ピーナッツ | ピーナッツバター |
変更点として・・・ 製造上、卵黄・卵白の分離が困難であること、及び事故防止の観点から拡大表記として認められません。
卵黄(卵を含む)・卵白(卵を含む)と表示する必要があります。
▶︎動画で解説!「アレルギー表示 変更点4つのポイント」動画はこちら
アレルギーの表示の仕方
加工食品のアレルゲン表示の方法には、「個別表示」と「一括表記」の2種類があります。
原則は「個別表示」ですが、表示面積に限りがある場合は例外として、原材料名の最後に『(一部に〇〇・□□・△△を含む)』と表示する方法が認められています。
(原材料と添加物を事項欄を設けて区分している場合は、それぞれ原材料欄の最後と添加物欄の最後に、全ての特定原材料等をまとめて記載する)
個別表記 | - 表示は個別表示を原則とします。
- 乳を含んでいる場合→「乳成分を含む」と表記します(統一)
- 複数の特定原材料がある場合は「●●・△△」とナカグロでつなぎます。
- 繰り返しになる特定原材料を省略可
- 添加物は「~由来」と表示します。
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一般表記 (一括表示) | - 表示面積に限りがある場合、例外的に可能となります。
- 原材料や代替表記も含まれる特定原材料について、原材料名欄の最後に「(一部に●●・■■・△△を含む)」と表示する。
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食品のパッケージのアレルギー表示では、
老若男女、さらには国籍の異なる方でもわかりやすい
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※【参照】消費者庁:早わかりガイド(P.54)
食品に特定原材料に準ずる20品目(推奨)の使用状況に関する情報提供について
アレルギー表記の際、「特定原材料8品目」のみを表示対象としているのか、「特定原材料に準ずる20品目を表示対象としているのか」を明確となるように原材料名欄近くに表示するように努める必要があります。
例として ・この食品は28品目のアレルゲンを対象としております。
・アレルゲンは義務8品目を対象範囲としています。
・アレルゲン(28品目中)