お知らせ

ECサイトでの食品表示情報の伝え方

2022年11月1日

ECサイト

現状のECサイトと食品表示における状況と背景

近年、インターネットを介した電子商取引サイト(eコマースサイト。以下「ECサイト」という。)における食品購買が増加

新型コロナウイルスの影響もあり、更に増加傾向にあります。

 

他方、食品の義務表示事項や表示方法を定めた食品表示基準は、食品の容器包装への表示を適用範囲としています。一方ECサイトにおける食品表示情報の掲載については適用範囲外となっています。そのため、容器包装上の食品表示と、ECサイト上に掲載されている食品表示情報には大きな差が生じていました

 

こうした状況を踏まえ、消費者庁において「令和2年度ECサイト食品表示実証モデル構築事業」を実施。消費者の意向や事業者の取組の実態を調査し、ECサイト上ではどのような食品表示情報の掲載が望ましいかを検討しました。

 

これら調査・検討を踏まえて、ECサイト運営事業者等の方に対して、ECサイト上でどのような食品表示情報を、どのような方法で、どの程度提供すれば良いか理解していただくため、消費者庁は「インターネット販売における食品表示の情報提供に関するガイドブック」を公開しています。

 

消費者に正確な情報が行きわたり、食品安全の確保及び食品選択の機会提供がECサイト上においても望まれています。

ガイドブックを参考にする情報提供のメリット

消費者庁より公開された「インターネット販売における食品表示の情報提供に関するガイドブック」をECサイト上で食品表示情報を掲載する上での参考としてご利用ください。
ECサイト上に食品表示情報を掲載することにより、消費者だけでなく、事業者側にもメリットが生じます。一方、情報掲載を行う上での留意事項もあります。

 

メリット

 

・消費者から高い評価や信頼を獲得でき、売上向上につながります。

多くの食品表示情報の掲載は、食の安全・安心及び商品選択機会の確保に直結するため、消費者からの高い評価や信頼へとつながります。インターネット上でも良い評判が拡散され、多くの新規利用者やリピーターを獲得できます。

 

・問合せ対応が軽減され、効率的な業務運営につながります。
食品表示情報が網羅的に掲載されていれば、消費者が事業者に対して問合せをする必要性が低下するので、問合わせ対応の時間が軽減されます。

 


 

留意事項

 

・正しい情報掲載のためにはデータの入手と管理が重要です。
正確な食品表示情報が適時適切に掲載されないと、むしろ消費者の安全を害し、信頼を失います。そのためには、正しい食品表示情報を入手してECサイトに反映し、情報更新のチェックを行う等のデータ管理が必要です。

 

・見やすさ、分かりやすさについても検討しましょう。
せっかくECサイト上で食品表示情報を掲載しても、ECサイトが分かりにくい、見にくい、どこに書いてあるか分からない等情報把握が難しい場合には、消費者の評価や信頼が低下する場合があります。

具体的な食品表示の参考事例

できるだけ食品表示基準に準じた情報提供をしましょう。ただし、期限情報など正確な情報提供が難しい場合や、ECサイトの特性を踏まえた別途の情報提供が望ましい場合等は、可能な限り充実した情報提供をしましょう。

 

期限情報

 

食品表示情報の中でも、期限情報を掲載することは EC サイト運営事業者にとって最も難易度が高いといえます。
店頭販売であれば当該食品の容器包装上に消費・賞味期限が年月日ないし年月で表示されており、消費者が直接確認する情報と食品そのものの期限は一致しています。しかし、EC サイトの場合には、発注から配送までにタイムラグが発生し、しかも複数の製造ロットが入り乱れて入荷・発送が行われるため、具体的な消費・賞味期限を EC サイト上に掲載することは困難です。
一方で、期限情報は消費者が最も欲している情報です。EC サイト運営事業者も、期限情報が無いことやあったとしても掲載方法を改善してほしいことについて、消費者からお申出を受けることが多いようです。

 

1.具体的な年月日表示(消費・賞味期限)→難易度が高い
 例:「賞味期限:●年●月●日」
2.期限残表示→望ましい情報提供方法
 例:「賞味期限:賞味期限まで到着日から●日以上お日もちするものをお届け」
3.期限表示
 例:「賞味期限:製造日から●日」
4.サイト全体方針掲載

 例:「本サイトでは、当社が定めた日数以上の期限残の商品に限り、出荷しています。」

 


 

食物アレルギー情報

 

食物アレルギー情報は、食品表示基準に基づき、原材料名欄における個々の原材料の直後に、それぞれに含まれる特定原材料等を EC サイト上に掲載することを原則とします。これによって、食物アレルギー患者は、喫食可能な食品を選択する際に確実に情報を得ることができます。なお、消費者の安全に直接関わる重要な情報であり、掲載スペースに余裕があることから、EC サイト上ではアレルゲン項目だけを強調して掲載するケースも多く見受けられます。また、特定原材料の 7 品目だけの対象なのか、特定原材料に準ずるもの 21 品目についても対象しているのか掲載するなど、消費者の理解しやすいように表現の方法を工夫している EC サイトが多いです。以下に食物アレルギー情報に関する様々な掲載例を示します。

 

1.目立つ文字で記載/独立したアレルゲン事項欄を作成
2.一覧化表示
3.イラスト表示
4.文字自体をロゴ化

 


 

原材料関連情報

 

原材料情報の中には、食品としての原材料、添加物、アレルゲン、遺伝子組換え情報などが掲載されています。
スペースの余裕をいかし、原材料名欄だけでなく、原料原産地名、添加物、アレルゲンの事項欄を別枠で示すことも検討ください。

 


 

産地表示(原産地、原産国名、原料原産地名等)

 

産地情報について、特に生鮮食品の原産地情報にあっては、消費者のニーズが高く、生鮮食品の品質の重要な要素といえるため、可能な限りの情報提供を行うことが望ましいと考えます。

 

1.生鮮食品の原産地情報:食品表示基準に準じて情報掲載
2.加工食品の原料原産地名も分かる範囲で掲載
3.欄を分けて記載
4.季節などにより産地が変わる食品の場合は複数併記

 


 

保存方法

 

保存方法についても、食品表示基準に準じた情報提供が望ましいといえます。

 

1.「冷凍」「冷蔵」「常温」をマーク・イラストで掲載
2.商品一覧ページにも掲載
3.具体的な保存方法も可能な限り掲載

 


 

栄養成分表示

 

容器包装上の栄養成分表示は、食品表示基準において、熱量、たんぱく質、脂質、炭水化物、ナトリウムの順で、ナトリウムについては食塩相当量で表示することとされています。消費者へ適切に情報提供をするという観点から、EC サイトにおいても、できる限り食品表示基準に準じた表示方法で掲載するよう心掛けましょう。

 

食品表示基準に準じつつ、消費者に分かりやすく掲載

 


 

その他の情報

 

総重量や寸法などの情報、置き配に関する確認事項、表示内容に変更が生じることが予想される場合等の対処

 


 

EC サイトの全体デザイン・共通する考え方

 

ページ上段での情報提供を推奨します。文字や画像での情報提供ポイントを明確にし、項目のイラスト化など見やすい工夫が望ましい。

今後のECサイトと食品表示についての展望

今までは、ECサイトの食品表示情報の掲載に関しては重要視されておりませんでしたが、ECサイトの需要が高まる中、サイト内の食品表示情報の掲載も無視できない状況となっています。

 

サイト内表示についてのトラブルも年々増えており、より正確な食品表示情報が望まれています。この消費者のニーズを満たすことで、ECサイトの安全性・信頼性とつながり、それが評判となり拡散され高い評価へとつながります。

 

ECサイト運営される皆様におかれましては、今のうちからECサイト内の食品表示情報掲載にも関心を持ち対応しておくことが望まれます。また、食品表示の規定も日々更新されております。食品表示に関する最新の情報が消費者庁のホームページに掲載されておりますので、参考にされてください。

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当サイトは、消費者庁の 「食品表示基準」 「食品表示法等(法令及び一元化情報)」 「食品表示基準Q&A」 「早わかり食品表示ガイド(事業者向け)」 を参照し作成しております。実際に食品表示ラベルを作られる際には、消費者庁で定められている食品表示基準を確認し、作成してください。 当ホームページに掲載された情報または、本ウェブサイトを利用することで生じた、いかなるトラブル・損失・損害などに対して、当社は一切責任を負いかねます。

消費者庁 食品表示企画課

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