食品表示基準より「人工」「合成」の用語を削除する食品表示基準の一部改正が2020年7月に施行されましたが、その経過措置期限が2022年3月31日に迫ってきました。同4月1日以降に製造する食品はすべて対応する必要がありますので、今一度、対応状況をご確認ください。
■食品表示基準の一部改正について「添加物表示に関する基準の改正について(2)」
https://www.cao.go.jp/consumer/kabusoshiki/syokuhinhyouji/doc/200525_shiryou1_1.pdf
同改正では、一般加工食品の横断的義務表示事項を定めた基準第3条第1項の表、別表第6、別表第7を改正し、「人工」及び「合成」の用語を削除するというものです。
2020年3月31日にとりまとめがされた「食品添加物表示制度に関する検討会報告書」では、現行制度では「人工甘味料」「合成保存料」等の用語が無添加表示のためだけに使用されている実態が指摘されました。
そこで消費者が思われる、あたかも安全性に問題がるような誤認を防止する観点等から、「人工」「合成」の用語を削除することになりました。消費者の誤認を防止する目的であるため、改正後(経過措置期間後)は添加物に対する「人工」「合成」等の表示は実質的に使用できなくなります。
※詳しくは消費者庁の公開資料をご確認ください。
https://www.cao.go.jp/consumer/kabusoshiki/syokuhinhyouji/doc/200525_shiryou1_1.pdf
経過措置期限まであと2カ月。気になる方は、商品の食品表示をお確かめください。気になる点がありましたらお気軽にお問い合わせください。